蹴りたい背中を読んだ
今日は読んだ本の感想を少し。。。
蹴りたい背中を読みました。
読んでみて最初に感じたのは、主人公と自分を置き換えて読み進める中で、ハツの行動に自分と重なる部分があるとか、経験したことがあるとかではない、ただ理解できるが感想として一番しっくりくると思います。
それはたぶん自分が思春期の中で、考えと行動が絡まって結びつかないことや自分の行動の理由がわからないといったことを経験していたからだと思います。
誰しもが心の中に破壊衝動をもっていて、いまが突然崩れ去ったらとか、信じられない出来事を期待している部分があると思っています。
思春期ってそれが芽生えて自覚してしまう年頃で、それを求めてしまう部分が恋だったり、性と曖昧になっていることが作中で描かれてるんじゃないかなって感じました。
少し話は逸れますが、
社会人になって、色々な人と関わる中で、どうしてもわざと人の仕事の邪魔をしたり、大袈裟に反応したり、根拠はないのにやばいやばいって言っている人を見ると、思春期を引きずっているように見えてしまって、もうちょっと自分も大人にならなきゃなって思いました。。。笑
誰しもが通ったはずの思春期。
過去に自分がした行動の後悔や自分のことを理解できない不安など、タイムマシンで戻ってやり直したい気持ちもあるかもしれませんが、一言で思春期だからって片付けてしまってもいいと思いました。思春期だから理解できないことだって当てはめて理解するのも大切だなーって。
何よりも短いストーリーの中で、ハツやその周りの登場人物、状況がより鮮明に映るのは、自分も同じ時期に感じる部分が多くあったからだと思いました。
あっという間に日々が過ぎていく中で、自分の感情が置いていかれるような不安についてや、自分の目を逸らしたくなるような過去を少しだけ覗いてみることなど考えたり体験できる一冊だと思います。